【腐葉土】
この言葉から連想するのは・・・
土のようになった”完熟腐葉土”でしょうか?
もしくは、ところどころ葉の原型をとどめたような”半熟腐葉土”でしょうか?
マルトの考えとしては、【腐葉土】には”数種類ある”という事です。
では、菊栽培に適している【腐葉土】とは、どういった【腐葉土】でしょうか?
またまた、マルトの考えとしては、
菊作りに適している【腐葉土】は、”完熟腐葉土”と”半熟腐葉土”を半々!
理由としては、
”完熟腐葉土”が持つ、保水性・保肥性。
”半熟腐葉土”が持つ、排水性・通気性という”力”を期待しています。
ここで、おかしいことに、相反する”力”があります。
保水性と排水性です。
しかし、おかしくないんです、これが。
*相殺すると考えてもらってもかまいません。
培養土に約2~3割まんべんなく混合する両方の腐葉土。
鉢土中に点在することになります。
点在するので保水性の”力”で水分過多になる心配はありません。
また、点在するので排水性の”力”で水分切れになることもありません。
保水性よりも、排水性・保肥性・通気性の”力”の方が有益であると考えます。
点在する【腐葉土】に肥料成分が吸着します。
そこに触れている根が、その肥料成分を分解吸収!
点在する、ところどころ原型を留めている”半熟腐葉土”による排水性・通気性!
水分過剰に根の傷みを排水性で防げます。
通気性の”力”で新鮮な空気が通ることにより、微生物の活動が活発になり
様々な有益な酵素が分泌されたりします。
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- 2013/05/21(火) 22:32:59|
- トラブル《夏編》
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その内容とは、
Q:下葉が黄色くなりました。どうしたらいいですか?
と、言われます。
まず、
A:日中の鉢中の温度をご存知でしょうか?
こう尋ねると、たいてい言われるのは
”測った事、ありません。”
もしくは
”30度くらい・・・・”
など、外気温からの推測されてのお答え。。。。
再びこう尋ねます。
Q:”ガラス棒の温度計などはお持ちですか?”
A:”いいえ、持っていません。”
この問答で、質問されてきた方の菊の状態などについて、
大体想像できます。
(あくまで想像ですが)
たいてい次の状態があてはまります。
①早朝に水やり→日中の猛暑の中、鉢中に水分が多く残っている。
②鉢中が多くの水分により高温多湿、40度は越えている。
③極度の高温多湿により、根がやられて傷んでいる。
④傷んでいるところに、水分、栄養分が触れ、さらに根が傷む。
⑤根から水分、栄養分などが吸収できないため、下葉から黄色く傷みだす。
⑥水分、栄養が足りないと思い、多めに与える。
↓
①へ逆戻り。
上記の悪循環により、大きなダメージが菊自体に残り、秋に結果がでない・・・・
単純な”鉢中の温度を知る”という事だけで、
今までとは違う結果を得る事ができると言っても過言ではありません。
見方を変えると、
■ 鉢中の温度は軽視されている
と言う事になり、これは、
□ 早く気付いた人だけ、得をする!
日中の鉢中の温度を知る事により、
□ 自分の培養土の状態を把握できる
自分の培養土がどういう培養土なのか?
排水性が悪いのか、通気性が悪いのか。
その両方なのか。
□ 水通りの悪い培養土なら、排水性を高める
□ 排水性が良い培養土なら、水やりのタイミングを考える
何にしても、まず、
棒状の温度計を手に入れ、日中の鉢中の温度を把握する〈虎の巻〉これが、差をつける第一歩です。
続きは後日・・・すみません。
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- 2012/08/22(水) 21:40:27|
- トラブル《夏編》
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夏場(暑い時期)の代表的なトラブルの1つが
下葉のトラブル多くの菊作りの人達がこの時期、このトラブルで泣きます。
原因としていくつか考えられます。
その原因と対策の例を載せます。
《傾向》
1、下葉が傷みだす
2、下葉が黄色っぽくなってくる
3、下葉が枯れだす など
《原因》
最大の原因は〔根傷み、根が傷んだため〕でしょう!では、なぜ、根が傷むのか?
考えられる根傷みの原因を挙げると
1、鉢中の水分過剰
2、根が弱っているところへ、化成肥料の施肥 などでは、なぜ、理由1の〔鉢中の水分過剰〕が根を傷めるかを説明します。
7~8月の酷暑時期の日中、鉢の中の温度が何度くらいになるか測定した事がありますか?
測定した事がない方は、ガラス製の棒状温度計を使用し測定してみてください。
1日の中で暑さのピーク午後2時前後あたりに測定すると、驚きの結果が出ます。
過去の例を紹介しますと、
外気温30~35℃の時、鉢土温度は、なんと40℃超え!
諸条件にもよりますが、ひどい場合、45℃近くになる事もあります。
これは、人間の入る熱めのお風呂と同じ温度です。
もう、おわかりですね。
菊の根を熱めのお風呂に数時間浸けると、どういう状態になるか・・・
想像するのは難しくないですね。
茹でられた状態≒傷んだ状態
これが、理由1の〔鉢中の水分過剰〕だと根を傷める理由です。そんな傷んだ根に化成肥料を与えると、傷口に塩を塗るようなもの・・・・・
さらに傷めます。
これが、理由2の〔根が弱っているところへ、化成肥料の施肥〕がダメな理由です。水分が多い鉢の中は、いわば、ミストサウナ状態。
ミスト(ウエット)サウナの温度は、40数℃。
水分の少ない鉢の中は、いわば、ドライサウナ。
ドライサウナの温度は、100℃前後。
ドライサウナならば、こんな高温でも生身の人間は平気です。
鉢中が乾燥していれば、菊の根も平気です。外気温が高温になっても、鉢の中の温度が高温になっても水分が少なければ影響が少ない!
この例えで、水分が過剰の培養土が根に与える影響を、理解していただきたい!《対策》
ずばり!
〈水分コントロール〉と〈根の生長〉そもそも、
[〔水もちのいい培養土〕なんてのが、菊栽培に向いていない!](虎の巻)という事に気付かなければいけない。と、私は思います。
*他の観葉植物などについては、わかりませんが・・・
というのは、菊の根(植物の根)は、水分や栄養分を求めて根を伸ばして張り巡らします。
仮に目の前に、水分や栄養分があった場合、根を伸ばさなくなるのではないでしょうか。
*話が脱線しすぎるので、これについては、別の機会に・・・
なぜ、水もちが良過ぎる培養土になるのか?
最大の要因は、完熟腐葉土の使い過ぎにあります。
完熟腐葉土は、水もちが非常に良い。
腐葉土といえば、ほどんど土と化した状態のもの思い浮かべ、それを使用する人がほとんどです。
この”ほとんど土と化した腐葉土”を完熟腐葉土は、土と同様、保水性が非常に高く、
朝に水やりをすると、いつまでも完熟腐葉土が水を持つ。
このような状態では、鉢の中に、水分が大体どれくらいあるのか、把握できないので
〈水分コントロール〉は無理です。
水ハケが良ければ解決!そこで、おすすめするのが
①
[【半熟腐葉土】【モミガラ堆肥】など繊維質バリバリの堆肥の使用](虎の巻)です。
ほぼ原型を留めたままの落ち葉・モミガラ堆肥が、水ハケを大変良くします。
②【完熟腐葉土】の使用割合を減らす。
完熟腐葉土の使用がNGというわけではありません。
完熟腐葉土は”水モチ”が良過ぎるので、培養土に混ぜると〈水分コントロール〉が難しくなります。
もちろん、これら以外にも水ハケがよくなるような方法は沢山あります。
水ハケが良過ぎて暑い夏を乗り切れるのか!?鉢の中に水分が残っていると、日中の鉢中の温度は
”想像を絶する温度に達する”事は理解していただけたと思います。
では、鉢中の水分を減らして暑い夏を乗り切れるのか?
答えは、
YES!植物は、根からだけでなく、葉からも水分を補給したり呼吸したりします。
[根からダメなら、葉っぱから(葉面散布)](虎の巻)これは、名人の秘密技のひとつ。
夏の高温期には、鉢への潅水を止め、葉面散布による水分補給を行います。
早朝、夕方にスプレーなどで葉の裏面へ適量を散布。
さらに、暑さ対策として
○
鉢カバーをする(虎の巻)*この作業で約2~3℃は下がるはず
これは、鉢を遮光します。
アルミホイルを巻いたり、30kg米袋を輪切りにし、被せる。
日の当たる面にダンボールを立てる。 など
ハウス(栽培場)の高温対策
○ 夕方以降に鉢と鉢の間に、霧吹きなどで水をまく。
○ ミスト装置を使用する。
○ 送風機(扇風機)などで空気を巡回させる。
下葉がやられてしまった!時の応急処置。下葉が〈やられない〉ようにするのが基本ですが、水持ちが良過ぎる培養土によって傷んだ菊への応急処置としては、
①猛暑から菊の避難
②水やりの中止
③鉢土を乾燥への努力
まず、鉢の中を乾燥させなければ、猛暑によって鉢の中の水分が高温になり、
茹でられている状態のままだと、傷ついた根の蘇生が邪魔されます。
水やりを中止すると枯れてしまうと心配される方もいるでしょう。
でも、大丈夫です。
植物は、根からだけでなく、葉からも水分を吸収します。
根が元気に戻るまでは、水分の葉面散布でしのぎます。
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- 2012/07/05(木) 22:04:22|
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